およそ四百万年前に生まれた
日本最古の琵琶湖は
かつて伊賀の地にありました
まちの中心に佇む図書館は
伊賀に暮らす人びとの
知恵や学びが
豊かな水をたたえる湖のように
たっぷりと満ちる場所となってほしい
そして
ひとときこの地を訪れる旅人が
錨を下ろす 寛容さを携えていてほしい
人間のための建築を目指し
最初の役目を終えた市庁舎が
ふたたび市民にその扉をひらくとき
伊賀の未来を包みこむ
大きな船として生まれかわります
言葉の湖 (うみ) に浮かぶ
泊 船 HAKUSEN

二〇二五年 夏
開業


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